会議で「That’s very good!」と言いかけて、「あれ、これで合ってる?」と不安になった経験はありませんか?
実は、67%の日本人英語学習者が、こうした基礎的な表現の使い分けで迷いを感じています。小さな違いに見えますが、この不安こそが「英語で自信を持って発言できない」という大きな問題の根本原因なのです。
今日は、ネイティブが直感的に使い分けている「Very good」と「So good」の微妙な違いを、完全に理解できるよう解説します。
日本に住んでいると【Very Good】はなぜだか使う機会は多いのですが、【So Good】という言い方はあまり使いません。自分でもよくわかりませんが、つまりは【Very Good】は半分日本語化してしまっているからなのでしょう。
実際、日常的に「ベリーグッド!」というのは、よく使います。たぶん、小学生でも「ベリーグッド」といえば通じるでしょう。だけど、たぶん「ソーグッド」といったとしてもあまりよく通じないと思います。
ということで、本日は似ているようで実は似ていない「Very Good 」と「So Good」の使い方の違いについてまとめていきます。
目次[表示]
1.Very goodとso goodの違いは?
1-1. 「Very good」の使い方とは
💡 こんな経験ありませんか?
「ビジネスメールで『very good』を使ったけど、フォーマルすぎたかな…」
「上司に『very good』と言われたけど、本当に褒められてる?」
実は、「very good」の適切な使い方を知らないと、相手に違和感を与えてしまう可能性があります。
「Very good」は、非常に良い、という意味を表します。
この表現は、何かが非常に優れていることを強調する際に使われます。この表現は、物事や状況が期待通りに進んだり、満足のいく結果が得られたりしたときに使われます。また、褒め言葉としてもよく使われます。
例えば、友人が作った料理が非常に美味しかったり、期待以上だった場合に、
「That dish was very good!」
と言うことができます。また、たとえば、試験の成績が良かった場合にも
「I got a very good grade on the exam!」
と言うことができます。ここでも、「very good」は、成績が非常に良かったことや、期待以上だったことを示しています。
なお、「Very」を使う場面としてはよりフォーマルな場面で使用されます。例えば、ビジネスの場面では、「Very good」がより適切な表現とされます。その一方で、友人や家族との会話では、「So good」がより自然な表現とされます。
「Very good」の代表的な例文は次の通り
- Your work is very good. (あなたの仕事はとても良いです) →ビジネスシーンでの評価に使われる例
- The food at this restaurant is very good. (このレストランの料理はとても美味しいです) →客観的な品質評価の例
- She has a very good chance of winning the competition. (彼女はその競争に勝つ可能性がとても高いです) →可能性や見込みを評価する例
なにかが、「非常に優れている!」という感嘆符をつけたくなるようなニュアンスです。このあたりのニュアンスを持っておきましょう。
1-2. 「So good」の使い方とは
「So good」も「Very good」と同じく、良いという意味を表します。しかし、「So good」は、「非常に」というよりも「とても」という程度の強さを持ちます。この表現は、感情や驚きを含んだ表現に使われることが多いです。例えば、友人がサプライズでプレゼントをくれた場合に、
「Oh, thank you so much! This is so good!」
と言うことができます。
また、コンサートや映画などのエンターテイメントの場面でも、
「The performance was so good!」
と言うことができます。ここでも、「so good」は、パフォーマンスが非常に良かったことを示していますが、同時に感動や興奮を表現しています。
つまり、「Very good」は、物事の質やレベルが高いことを強調する際に使われる一方、「So good」は、感情や感動を強調する際に使われるという違いがあります。どちらの表現も褒め言葉として使われることが多いですが、使い方や場面によって微妙なニュアンスの違いがあることを覚えておきましょう。
「So good」の代表的な例文は以下の通り
- This cake is so good, I can’t stop eating it! (このケーキはとてもおいしくて、食べるのが止められません!) →感情的な反応を伴う例
- That movie was so good, I want to watch it again. (その映画はとても良かったので、もう一度見たいです) →個人的な感動や驚きを表現する例
- The view from here is so good, it takes my breath away. (ここからの景色はとても素晴らしくて、息をのむほどです) →強い感情を伴う感嘆の例
さて、Very と So の使い分けに関して、述べてきましたが、ちょっと違ったSo の使い方もみてみます。
2. 「So far, so good」の意味と使い方
2-1. 「So far, so good」とは
「So far, so good」とは、直訳すると「今のところ、良い感じ」という意味です。このフレーズは、特定の状況や計画が順調に進んでいることを表現するために使われます。会話例をあげると以下のような形です。
<会話例>
Alice: How’s the project going? Have you encountered any issues yet?
アリス: プロジェクトの進行状況はどうですか? 何か問題は発生しましたか?
Bob: So far, so good. We haven’t run into any major problems, and the team is on schedule.
ボブ: 今のところはうまくいっています。大きな問題には遭遇しておらず、チームもスケジュール通りに進んでいます。
Alice: Great to hear that! Keep me updated if anything changes.
アリス: それを聞いて安心しました! 何か変更があれば、更新してください。
Bob: Will do. Thanks for checking in.
ボブ: 分かりました。確認ありがとうございます。
2-2. 「So far, so good」の使い方
「So far, so good」は、特に何かが進行中の状況や計画に対して使用されます。これは、まだ完了していないが、現時点では順調に進んでいることを意味します。
例えば、あるプロジェクトが進行中で、まだ完了していないが、予定通りに進んでいる場合に「So far, so good」と言うことができます。また、旅行中にまだトラブルがなく順調に進んでいる場合にも使われます。
具体例としては、ある人が新しい仕事に就いたとします。最初の数週間は順調に業務をこなし、問題もなく進んでいる場合、「So far, so good! I’m really enjoying my new job」と言うことができます。
また、ある人が新しいレストランに行き、料理が美味しく、サービスも良い場合にも「So far, so good! The food is delicious and the service is excellent」と言うことができます。
「So far, so good」は、現時点での状況を表現するためのフレーズであり、将来の展開については何も言及していません。そのため、今後の進展については別のフレーズを使う必要があります。
以上が、「So far, so good」の意味と使い方についての解説です。このフレーズは、順調な状況を表現する際に使われる便利な表現です。
3.So good にまつわる、よくある質問 Q&A
■So good, so far.(ソーグッド・ソーファー)とは?
これは仕事場などでの会話で聞かれる場面があります。
「いま、あの仕事どう?」How is that project? などと聞かれたときに
「いまのところは、まぁまぁ」みたいなイメージで
So good , So far. と答える感じです。
■So far, so good? と質問系もある
So good ,so far.と答える場面もあれば、ビジネス上では
「いまのところ順調?」と聞くニュアンスで、
So good so far? と聞くことがあります。
仕事の進捗を確認する意味で重要なフレーズです。
■「まぁまぁ」はSo-soでいいのか?
まぁまぁといいたいときに、So-so って日本人だと「それなり」という
日本語に言葉が似ていることもあり、「So-so」を多用しがちです。
仕事上のプロジェクトの進行などでは上記の
So good so far. でよいと思いますが、
How are you? などと聞かれたときで
Good と答えるにはちょっと違うときには、
Not bad. もしくは Not too bad と答えるとニュアンスが
良く伝わります。 I’m alright. や、 I’m OK.
と答えても、Good でない、まぁまぁというニュアンスが伝えられます。
4.「Very good」と「So good」の使い分け【まとめ】
最後に、今回のポイントを簡潔にまとめます。
日常会話やビジネスシーンで迷ったときは、以下の基準で使い分けてみてください。
| 表現 | ニュアンス | 適したシーン |
| Very good | 客観的・論理的 (品質やスキルが基準を満たしている) | ビジネス、目上の人への報告、評価、正式な場 |
| So good | 主観的・感情的 (自分の心が動かされている) | 友人との会話、感動した時、食事の感想、驚き |
迷った時の合言葉
- 「事実」として「質が高い」と言いたいなら → Very good
- 「気持ち」として「最高!」と伝えたいなら → So good
そして、プロジェクトが進行中の時は、便利なセットフレーズ 「So far, so good(今のところ順調です)」 をぜひ使ってみてください。
「ベリーグッド」は確かに使いやすい言葉ですが、状況に合わせて「So」を使い分けることができれば、あなたの英語の表現力はぐっとネイティブに近づきます。
まずは次の会議やランチの場面で、自分の「感情」が動いた瞬間に「It’s so good!」と口に出してみることから始めてみましょう!


コメント