脱「Very good」!「Pretty good」と「Really good」で英語表現に幅を持たせるコツ【ビジネスシーンでの使い分け】 | 【海外赴任】英会話の上達・生産性UPに徹底的にこだわってみた

脱「Very good」!「Pretty good」と「Really good」で英語表現に幅を持たせるコツ【ビジネスシーンでの使い分け】

英語表現・ニュアンス解説

英語で何かを「良いね!」と伝えたいとき、ついつい「Very good」を使ってしまいませんか? 私もまさにそうで、特に仕事の場面では、当たり障りなく肯定的なニュアンスを伝えられる「Very good」に頼りがちです。部下の報告を聞いても、同僚の成果を見ても、とりあえず「Very good!」と言っておけば角が立たない…そんな思考が染みついてしまっています。

でも、本当はもっと細やかな感情や評価の度合いを伝えたい時もありますよね。「まあまあ良い感じだよ」とか、「これは本当に素晴らしい!」とか。そんな時に役立つのが【Pretty good】【Really good】です。

この二つの表現、どちらも「Good」を強調していますが、ニュアンスは異なります。「Very good」一辺倒から卒業し、より表現豊かなコミュニケーションを目指すために、今日はこの「Pretty good」と「Really good」の違いと使い分けについて、私の反省も込めて掘り下げていきたいと思います。

1. Pretty good と Really good の違いは?

1-1. 「Pretty good」の使い方とは

「Pretty good」は、「かなり良い」「まあまあ良い」「悪くない」といった意味合いで使われます。「Pretty」には「可愛い」という意味もありますが、副詞として使う場合は「かなり、相当」という意味になります。

ただし、「Very」や「Really」ほどの強い強調ではなく、期待していたレベル、あるいはそれに近い満足感を表すことが多いです。100%の絶賛ではないけれど、ポジティブな評価である、というニュアンスです。

<文章例>

  1. “How was the movie?” “It was pretty good.” (「映画どうだった?」「まあまあ良かったよ。」)
  2. His presentation was pretty good, but not outstanding. (彼のプレゼンはかなり良かったが、傑出しているほどではなかった。)
  3. I’m feeling pretty good today. (今日はまあまあ調子がいいよ。)
  4. She did a pretty good job considering it was her first time. (初めてにしては、彼女はかなり良くやった。)
  5. The traffic wasn’t too bad, we made pretty good time. (渋滞はそれほどひどくなく、かなり順調に着いた。)

少し控えめに「良い」と言いたい時や、「悪くないね」というニュアンスを伝えたい時に便利です。

1-2. 「Really good」の使い方とは

「Really good」は、「本当に良い」「すごく良い」「とても良い」という意味で、「Very good」と非常に近いですが、より口語的で感情が乗りやすい表現です。

「Really(本当に)」という言葉が示す通り、心から「良い」と思っている気持ちをストレートに伝える際に使われます。

<文章例>

  1. This cake is really good! You should try some. (このケーキ、本当に美味しいよ!試してみるべきだよ。)
  2. He gave a really good performance last night. (彼は昨夜、本当に素晴らしいパフォーマンスをした。)
  3. That’s a really good idea! Let’s do it. (それは本当に良いアイデアだね!そうしよう。)
  4. I had a really good time at the party. (パーティーは本当に楽しかった。)
  5. You speak English really good. (あなたは本当に英語を上手に話しますね。) ※文法的には”really well”が正しいですが、口語では”really good”も非常によく使われます。

「Very good」よりも少し感情を乗せて、「本当にそう思うんだ!」と伝えたい時にぴったりです。

2. 「Pretty good」と「Really good」の微妙なニュアンスの違い

2-1. 「かなり」の度合いと確信度

  • Pretty good: 「良い」の度合いは70~80点くらい。「悪くない」「まあ満足」というレベル感。断定を避け、少し控えめな印象を与えることも。
  • Really good: 「良い」の度合いは90点以上。「非常に良い」「文句なしに良い」という強い肯定。話者の確信や心からの感情が伝わる。

2-2. フォーマルさとカジュアルさ

  • Pretty good: ややカジュアル寄り。気心の知れた相手や、少し曖昧さを残したい場合に適しています。ビジネスシーンでも使えますが、評価を明確にすべき場面では避けた方が良いかもしれません。
  • Really good: 「Very good」よりは口語的(カジュアル)ですが、「Pretty good」よりは真剣度や感情の度合いが高い印象。ビジネスシーンでも、相手の成果を心から称賛したい時などに効果的です。

3. 脱「Very good」!実践シチュエーション紹介

さて、私の「Very good」連発問題です。これを改善すべく、「Pretty good」と「Really good」をどんな場面で使っていこうかシミュレーションしてみました。

3-1. 「Pretty good」が活きる場面(私の使いどころ)

  • 部下の中間報告: いつもなら「OK, very good. Keep going.」で済ませてしまうところ。でも、まだ改善点もあるし、100点満点じゃないな…という時。
    → 「Okay, the progress so far is pretty good. Let’s discuss point B a bit more.」(うん、ここまでの進捗はまあまあ良いね。Bの点についてもう少し話そうか。)
  • 試作品へのフィードバック: 期待通りだけど、感動するほどではない。
    → 「Hmm, this looks pretty good. It meets the basic requirements as expected.」(ふむ、悪くないね。期待通り基本的な要件は満たしている。)
  • 同僚とのランチ: 「あの新しいカフェどうだった?」と聞かれ、最高ではないけど満足はした時。
    → 「It was pretty good. The coffee was nice.」(まあまあ良かったよ。コーヒーは美味しかった。)

「Very good」だと大げさすぎるけど、肯定的な姿勢は示したい…そんな時に「Pretty good」は重宝しそうです。

3-2. 「Really good」を使いたい場面(私の使いどころ)

  • 同僚が素晴らしい提案をした時: つい「Very good idea.」と言ってしまうけど、もっと心からの称賛を伝えたい。
    → 「Wow, that’s a really good idea! It could solve our problem completely.」(わあ、それは本当に良いアイデアだね!我々の問題を完全に解決できるかもしれない。)
  • 期待以上の成果が出たプロジェクトの報告を受けて:
    → 「The results are really good! Much better than we anticipated. Great job, team!」(結果は本当に素晴らしい!予想をはるかに上回っている。チームのみんな、よくやった!)
  • 社外の人のプレゼンに感銘を受けた後、本人に伝える時:
    → 「Your presentation was really good. I especially found the market analysis insightful.」(プレゼンテーション、本当に良かったです。特に市場分析が洞察に富んでいると感じました。)

「Very good」よりも、自分の「本当にそう思っている」という気持ちを乗せたい時に「Really good」はぴったりだと感じます。

4. 「Pretty good」と「Really good」の使い分け【まとめ】

4-1. 「Pretty good」のニュアンスと適した場面

  • ニュアンス: まあまあ良い、悪くない、そこそこ満足。期待通りだが最高ではない。控えめな肯定。
  • 適した場面:
    • 手放しで絶賛するほどではないが、肯定的に評価したい時。
    • 少し控えめに、あるいは遠慮がちに褒めたい時。
    • 「悪くないね」というニュアンスを伝えたい時。

4-2. 「Really good」のニュアンスと適した場面

  • ニュアンス: 本当に良い、すごく良い、とても良い。強い肯定。心からの感情、確信。
  • 適した場面:
    • 心から「素晴らしい!」と思ったことを伝えたい時。
    • 相手の成果やアイデアを具体的に、感情を込めて称賛したい時。
    • 予想以上に良かったことへの驚きや喜びを表したい時。
    • 「Very good」よりも少しパーソナルな感情を乗せたい時。

「Very good」は確かに万能ですが、場面や自分の気持ちに合わせて「Pretty good」や「Really good」を使い分けることで、より人間味のある、ニュアンス豊かなコミュニケーションが可能になります。

私もこれからは意識して、脱「Very good」を目指していきたいと思います!皆さんもぜひ試してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました