「I was told」で終わっていませんか?あなたの英語が曖昧に聞こえる理由と、ネイティブが使い分ける「伝え方」のヒント | 【海外赴任】英会話の上達・生産性UPに徹底的にこだわってみた

「I was told」で終わっていませんか?あなたの英語が曖昧に聞こえる理由と、ネイティブが使い分ける「伝え方」のヒント

英語表現

「上から言われたから」で済ませていませんか?日本語中心社会の落とし穴

日本のビジネスシーンでは、「上に言われたから」「指示があったので」といった表現が、ある種の責任逃れや、あるいは単なる情報伝達として許容される文化があります。しかし、この感覚のまま英語で「I was told that…」と表現すると、思わぬ誤解を招いたり、あなたの発言が非常に曖昧で主体性のないものに聞こえてしまうことがあります。特に、あなたがマネージャーという立場であれば、単に情報を『伝えられた』という受動的な姿勢では、リーダーシップが疑われかねません。

今回取り上げるのは、「I was told that as a manager of building department that the profit is important among the many indicators.」という一文です。一見すると、言われたことを忠実に伝えているように見えますが、実はこの中に、日本の学習者が陥りやすい『語用論的エラー』が潜んでいます。

客観的報告と主観的強調:『伝え方』に宿るニュアンスの二項対立

英語における情報の伝達は、単に事実を述べるだけでなく、その情報がどのような経緯で、誰によって、どれほどの重要性を持って伝えられたのか、という『レジスター(意味論的文体)』が極めて重要になります。特に、誰かの言葉を引用する際には、その『言葉の源』と『言葉の意図』を明確にすることが求められます。

「I was told that…」は、確かに受動態で「言われた」という事実を伝えます。しかし、この表現はしばしば、情報源を特定したくない場合や、その情報に対して自分自身の意見や感情をあまり乗せたくない場合に用いられます。つまり、非常に客観的、あるいはやや突き放したようなニュアンスを持つことがあるのです。

一方で、ビジネスにおいては、受け取った情報が単なる事実ではなく、指示や強調、あるいは方針として伝えられたものである場合が多いでしょう。その際、情報源をぼかしたり、ニュアンスを薄めてしまうと、聞き手にはその情報の重要性が伝わりにくくなります。ここには、「事実を淡々と伝える」という客観的なレジスターと、「意図や重要性を込めて伝える」という主観的・能動的なレジスターの明確な二項対立が存在します。

曖昧さを排し、信頼を築く代替表現

上記のメモにあった「I was told that as a manager of building department that the profit is important among the many indicators.」という文は、まず二重の‘that’が不自然であり、また「I was told」だけでは、その情報がどれほどの重みを持つのか、誰からの指示なのかが不明瞭です。

では、どのように表現すれば、より自然で、かつ意図が正確に伝わるのでしょうか?ここからは、情報源、情報の重み、そしてあなたの立場を明確にするための代替表現とそのシチュエーションを見ていきましょう。

具体例と代替表現

1. 情報源と強調を明確にする場合:

  • My director emphasized that as the manager of the building department, profit is paramount among all indicators.」(部長が、建築部門のマネージャーとして、多くの指標の中でも利益が最重要であると強調しました。)
    → 誰が、何を「強調した」のかが明確で、情報の重みが伝わります。

2. 公式な指示や方針として伝える場合:

  • It was clearly communicated to me that as a manager for the building department, profit takes precedence over other indicators.」(建築部門のマネージャーとして、利益が他の指標よりも優先されることが明確に伝えられました。)
    → 情報源を特定しつつも、より公式な伝達であったことを示唆します。

3. 重要な認識や学習として伝える場合:

  • I have learned that as the building department manager, ensuring profit is critical among our various performance metrics.」(建築部門のマネージャーとして、様々な業績指標の中でも利益の確保が極めて重要であると認識しました。)
    → 受け身ではなく、自身がその情報を理解し、認識していることを示します。

効果的な情報伝達のための表現比較表

以下に、元の表現と代替表現のニュアンス、そして使用すべき文脈をまとめました。この表を参考に、あなたの伝えたい意図に合わせて表現を選びましょう。

表現 ニュアンス 使用文脈
I was told that… 一般的な情報伝達、情報源が不明瞭、あるいは重要でない場合。やや受動的で、当事者意識が低いと取られる可能性も。 ゴシップ、一般的な噂、重要度の低い情報伝達。公式な場や責任を伴う発言には不向き。
My superior/director emphasized that… 情報源が明確で、その情報が強く意識されるべき事項であることを強調。報告者の積極的な理解と共有を示す。 上司や経営層からの重要な指示、戦略、目標の共有。ビジネス会議での報告。
It was communicated/made clear that… 情報が公式なプロセスを通じて伝えられたことを示唆。個人よりも組織としてのメッセージを強調。 組織全体への通達、方針決定の報告、公式文書の内容説明。
The directive/guideline states that… 具体的な指示やガイドラインに基づいていることを明確にする。客観的かつ権威性のある情報伝達。 社内規定、プロジェクトの指示書、業務マニュアルなどの内容を引用する際。
I have learned/understood that… 自身が情報を吸収し、その重要性を認識していることを示す。受け身ではなく、自身の見解として提示。 自身の学びや洞察を共有する際。問題解決や改善提案の根拠として。

まとめ

英語学習において、単語や文法の知識はもちろん重要ですが、それ以上に「どのような状況で、どのような意図を持って、どの表現を選ぶか」という語用論的な視点が、あなたの英語をより自然で説得力のあるものにします。「I was told」というシンプルな表現一つとっても、その裏には伝えたい意図や文脈の複雑さが隠されています。今日から、あなたの「伝え方」を意識して、自信と信頼を構築する英語コミュニケーションを目指しましょう!

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