業務効率化のひとつとして自分の資産管理の効率化も考えたいもの。
そのような中、あまり考える時間を取れないサラリーマンがどうしたら効率的に資産運用できるか?ということを考えていた時に出会ったのが今回のドルコスト平均法の話。20年ほど前にこの手法はすでに知っていましたが当時はネット証券もそれほどなく、手数料も高額でした。
ところが、ネット証券が出てきてから手数料が劇的にさがり、今回お話しするドルコスト平均法が現実的なものとなりました。今回はそのような話です。
さて、海外駐在中の投資って何から始めればいいか分からないし、為替リスクも怖い…そんな悩みを抱えていませんか?ベトナム駐在3年半の経験から、多くの駐在員が投資で悩んでいる姿を見てきました。
でも投資の専門家たちも口を揃えて推奨するドルコスト平均法なら、初心者でも安心してスタートできます。この記事では、駐在員にとってなぜこの手法が最適なのか、その理由を詳しく解説します。
■1 駐在員の投資あるある「一括投資の恐怖」を解決
- まとまった駐在手当をどうするか迷う
- 為替変動で損失が怖くて動けない
- タイミングを見計らっているうちに何もできない
- 現地通貨での投資か日本円かで悩む
ベトナム駐在中、多くの同僚が「まとまった駐在手当をどう運用すればいいか分からない」と悩んでいました。ある同僚は「今が底値だから一括投資しろ!」と言われて迷い、別の同僚は「危険だからやめておけ」と家族に止められて動けずにいました【みんな同じような悩みを抱えてる!】
そんな駐在員たちにとって理想的なのがドルコスト平均法です。毎月一定額を投資する手法で、「今日が高いか安いか」を考える必要がありません。例えば月5万円ずつS&P500のインデックスファンドに投資する場合、最初の月は1株100ドルで50株購入、翌月は80ドルに下がって62.5株購入できることになります。
結果的に平均取得価格が下がり、リスクを分散できるのです。
駐在員こそ時間を味方につけた投資戦略が必要です。
■2 現地通貨vs日本円?「通貨分散」で賢くリスクヘッジ
- 駐在手当はドルでもらうが将来は円が必要
- 現地通貨建ての投資商品は情報が少ない
- 帰国時期が不透明で投資期間が読めない
- 税務処理が複雑で手が出しにくい
ベトナムで出会った駐在員の中には、現地通貨での運用に悩む人が多くいました。ベトナムドン建ての定期預金金利は年6%と魅力的ですが、インフレ率も高く実質リターンは微妙…。一方で全額を円建て投資にするのも為替リスクが心配という声をよく聞きました。
そこで投資アドバイザーが推奨していたのが「通貨分散型ドルコスト平均法」。毎月の投資額を円建て3万円、ドル建て300ドル、現地通貨建て500万ドンといった具合に分ける手法です【これなら為替リスクも分散できる!】
特に有効だったのがドル建てのETF。ネット証券系の海外口座経由なら手数料も安く、情報も豊富。一方、現地の銀行員に勧められる投資信託は手数料が3%もかかることが多いので、事前調査の重要性を痛感している駐在員が多いようです。
通貨分散こそ駐在員の最強リスクヘッジ術です。
語学ワンポイント: 投資関連の英語表現
- “Dollar Cost Averaging” は「ドルコスト平均法」
- “Diversification” は「分散投資」
- “Volatility” は「価格変動」 現地の銀行で投資相談する際に覚えておくと便利!
■3 なぜ今?インデックス投資信託とネット証券革命
- 個別株選びの知識不足で投資を諦めてしまう
- 昔は手数料が高すぎて少額投資は非現実的だった
- プロに運用を任せたいが高額な手数料が心配
- 海外からでも簡単に投資できる環境が欲しい
ベトナム駐在中に投資を始めた同僚たちの多くが選んでいたのが「インデックス投資信託」でした。S&P500や全世界株式のインデックスファンドなら、個別企業を分析する必要がなく、市場全体の成長に乗ることができます。
特に驚いたのが手数料の安さです。いわゆるネット証券なら、eMAXIS Slim全世界株式の信託報酬は年0.05775%程度。昔の投資信託が年2-3%だったことを考えると【革命的な安さ!】
ネット証券の普及により、駐在員でも月1000円から投資可能になり、海外からスマホ一つで手続きできるようになったのです。20年前なら考えられなかった環境が整っています。
ネット証券の手数料革命を詳しく見てみましょう。1990年代の証券会社では、投資信託の購入時手数料が3%、信託報酬が年2-3%というのが当たり前でした。つまり100万円投資すると、最初に3万円、毎年2-3万円が手数料で消えていく計算です。
これが現在では購入時手数料0円、信託報酬0.1%以下のインデックスファンドが当たり前に。同じ100万円投資でも年間1000円程度の手数料で済みます【30分の1以下の手数料!】
さらにネット証券なら海外在住者でも口座開設可能で、現地からスマホアプリで24時間取引できます。昔なら駐在員が投資するには帰国時に銀行窓口へ足を運ぶか、高額な国際電話で注文する必要がありました。
この手数料革命とデジタル化により、ドルコスト平均法が現実的な投資戦略になったのです。
■4 感情に左右されない「自動積立」の威力
- 市場暴落時にパニックになって売却してしまう
- 好調時に追加投資したくなる衝動
- 忙しい駐在業務で投資タイミングを逃す
- 現地の経済ニュースに一喜一憂してしまう
2020年3月のコロナショック時、多くの駐在員の投資ポートフォリオが一時30%も下落しました。その時に見た光景は印象的でした。多くの同僚が「もうダメだ」と慌てて売却する中、自動積立を設定していた数名だけが冷静に継続していたのです【感情に左右されない仕組みって大事!】
この判断をした人たちの結果は素晴らしいものでした。下落時に多くの株数を安く購入できたおかげで、市場回復後のリターンは手動投資組の1.5倍になったそうです。自動積立なら感情を排除できるので、駐在中の忙しい日々でも継続できるのが大きなメリットです。
設定は意外と簡単で、月1回の自動引き落としで完了という証券会社もあります。現地からスマホアプリで確認するだけで、あとは基本的に放置でOKとのことです。
自動化こそ駐在員投資成功の秘訣です。
■5 帰国後を見据えた「出口戦略」の重要性
- 駐在終了時の一括売却リスク
- 帰国後の税務処理が複雑
- 投資期間が中途半端になる可能性
- 現地口座の維持管理問題
駐在期間中に投資を始めた同僚たちを見ていて感じたのは、帰国時の出口戦略の重要性です。投資ノウハウを学んでも、帰国時の戦略がないと意味がありません。ある同僚は帰国6ヶ月前から段階的な利確を開始し、全体の30%を3ヶ月かけて売却、残り70%は帰国後も継続保有するという戦略を取っていました。
特に注意が必要なのが税務処理です。駐在中の投資益は確定申告が必要で、現地での税務処理も発生する場合があります。事前に税理士に相談して準備していた同僚は、帰国後の手続きもスムーズに進められていました【事前準備の大切さを実感!】
現地口座については、帰国後も維持可能な証券会社を選んでおくことが重要です。この点も投資を始める前に確認しておくべきポイントの一つです。
計画的な出口戦略で駐在投資を完結させましょう。
まとめ & 次はあなたの番!
ドルコスト平均法は駐在員にとって理想的な投資手法だと、多くの実例を見て確信しています。感情に左右されず、通貨分散でリスクを抑え、自動化で継続できる。ベトナム駐在3年半で見てきた成功事例からも、その効果は明らかです。
駐在中の今だからこそ、時間を味方につけた投資を検討してみてはいかがでしょうか?まずは月1万円からでも構いません。専門家も口を揃えて言うように、早く始めることが将来への最高の投資になるはずです。
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