アワードを「もらった」と言いたい時、英語で何て言う?ネイティブが避ける「was given to」のワケと、自然な表現 | 【海外赴任】英会話の上達・生産性UPに徹底的にこだわってみた

アワードを「もらった」と言いたい時、英語で何て言う?ネイティブが避ける「was given to」のワケと、自然な表現

英語表現

日本語的発想が招く不自然さ:あなたは「与えられた」の罠にはまっていませんか?

日本の英語学習において、私たちはしばしば「日本語をいかに正確に英語に置き換えるか」という辞書的なアプローチを取りがちです。しかし、このアプローチが、たとえ文法的に正しくても、ネイティブスピーカーにとってどこか「不自然」に響く英語を生み出す原因となることがあります。特に、「〜が与えられた」という日本語表現をそのまま英語に直訳して「was given to」と使ってしまうケースは、その典型です。

例えば、あなたの会社が名誉ある製薬業界の賞を受賞したとします。この素晴らしいニュースを社内外に発表する際、「Pharmaceutical award was given to our company.」と表現するのは、文法的には間違っていません。しかし、この一文は、せっかくの栄誉を伝えるにはどこか事務的で、熱意や誇りといった感情が抜け落ちて聞こえる可能性があります。なぜ「was given to」が、場合によっては避けるべき表現なのでしょうか?

意味論的レジスターの二項対立:受動的な「受け取り」と能動的な「獲得」

英語表現の選択は、単なる事実の伝達にとどまりません。そこには、発話者の意図、伝えたいニュアンス、そして聞く側に与えたい印象が大きく影響します。特に「何かを受け取る」という行為において、英語には客観的・受動的な事実の記述と、主観的・能動的な達成の強調という、明確な二項対立が存在します。

「was given to」が持つニュアンス:事務的で距離感のある受領

「was given to」は、文字通り「〜に与えられた」という意味であり、ある物がただ単に他の場所へ移った、という客観的な事実を淡々と述べる際に適しています。例えば、「The keys were given to me.」(鍵が私に渡された)のように、特別な感情や意義を伴わない、あるいは言及する必要のない物品の授与や情報伝達には自然です。しかし、賞のような「名誉」や「評価」を伴う対象に対して使うと、その授動的な響きが、栄誉の重みや受賞者の努力を希薄にしてしまうことがあります。

ネイティブが選ぶ表現:誇りと達成感を込めた言葉たち

一方で、賞や名誉の獲得を伝える際には、より能動的で、その達成感を強調する表現が選ばれます。これは、単なる「受け取り」ではなく、「獲得」や「授与」という行為に込められた意味合いを重視するからです。

具体的な誤用例と、ネイティブが自然に使う代替表現、そしてそれぞれの表現が活きるシチュエーションを見ていきましょう。

誤用例:

Pharmaceutical award was given to our company.

この文は、あなたの会社が賞を受領したという事実は伝えますが、どこか他人事のように聞こえ、受賞の喜びや誇りが感じられにくいかもしれません。まるで「たまたま賞が回ってきた」かのような印象を与えてしまう可能性すらあります。

代替表現とシチュエーション:

  1. Our company was awarded a pharmaceutical award.

    これは、最も一般的で自然な表現です。「award」を動詞として使うことで、「賞が与えられた」という公式な授与の行為と、それに伴う栄誉が明確に伝わります。公的な発表やプレスリリースなど、フォーマルな文脈に最適です。

  2. Our company received a prestigious pharmaceutical award.

    「receive」は「受け取る」という意味で、受賞者が能動的に賞を受領した事実を強調します。会社が自社の功績として発表する際に、誇りや達成感を表現するのに非常に適しています。「prestigious」(名誉ある、権威ある)といった形容詞を添えることで、さらにその価値を高めることができます。

  3. Our company won a pharmaceutical award.

    もしその賞が競争の結果として得られたものであれば、「win」(勝ち取る)を使うのが最も適切です。これは、競争に打ち勝ったという明確な成果をダイレクトに伝えます。

厳密な比較:受賞を表す英語表現テーブル

以下に、主要な表現とそのニュアンス、使用文脈をまとめた表を示します。

表現 ニュアンス 使用文脈
was given to 一般的な授与、受動的、やや事務的、対象への感情が薄い 日常的な物品の授与、情報伝達、感情を込めない事実の報告
was awarded to 正式な賞の授与、栄誉と評価を強調、格式高い 権威ある賞、表彰、学術的な発表、プレスリリース
received 受領した事実を能動的に述べる、達成感や誇りを含む 会社が自社の功績として発表、個人的な賞の受領、フォーマルからカジュアルまで
won 競争に勝利して獲得、明確な成果を強調 競技会、コンテスト、選挙、競争的なアワードなど
was presented with 公式な場での贈呈、丁寧かつフォーマル 授賞式、記念品贈呈、公的なセレモニー

まとめ

英語学習は、単に単語や文法を覚えるだけでなく、その言葉が持つ文化的な背景や、発話者の意図を理解する「語用論」の視点が不可欠です。「was given to」のような一見シンプルな表現も、文脈によっては大きな印象の違いを生み出します。今回ご紹介したように、賞の受賞という喜ばしいニュースを伝える際には、単なる事実の伝達を超えて、その裏にある努力や達成感を表現できる言葉を選ぶことが大切です。今日から「言いたいこと」を「自然な英語」で表現する習慣を身につけ、あなたの英語を次のレベルへと進化させましょう!

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