日本人が苦手な英語発音パターン②:曖昧母音(シュワー) | 【海外赴任】英会話の上達・生産性UPに徹底的にこだわってみた

日本人が苦手な英語発音パターン②:曖昧母音(シュワー)

Uncategorized

みなさん、こんにちは!前回は「弱形と強形」について詳しく解説しましたが、今回は日本人学習者が特に苦手とする発音パターンの第2回目として、「曖昧母音(シュワー)」についてお話しします。

『英語の発音記号で「ə」って何?』 『「アー」とか「イー」とか言われても、どう発音すればいいの?』 『ネイティブの発音を真似しようとしても、なんだか音が違う…』

こんな悩みを持っている方、実はとても多いんです!今日はそんな「シュワー」という不思議な音について、日本人の視点から徹底解説します。

シュワーとは?日本語にない謎の音

シュワー(schwa)とは、言語学で「曖昧母音」や「中立母音」と呼ばれる音で、発音記号では「ə」で表されます。英語の音声学では最も頻繁に登場する母音と言われていて、ネイティブスピーカーの自然な会話では驚くほど多く使われています。

なぜ日本人にとって難しいのか?

それは簡単です。日本語にこの音が存在しないからです!

日本語の母音は「あ、い、う、え、お」の5つだけで、それぞれがはっきりと区別されています。一方、英語のシュワーは:

  1. 口をほとんど動かさず
  2. 力を入れず
  3. あいまいに発音する音

なので、日本人の耳には「え?今何て言った?」と聞こえてしまうのです。

シュワーが現れる主なパターン

シュワーはどんな場所に現れるのでしょうか?主なパターンを見ていきましょう。

1. 弱音節の母音として

英語では、強勢のない音節の母音がシュワーになることが非常に多いです。

例文:

  • about” /ə’baʊt/ (最初の「a」がシュワー)
  • “teacher” /’tiːtʃə/ (最後の「er」がシュワー)
  • “computer” /kəm’pjuːtə/ (最後の「er」がシュワー)
  • “family” /’fæməli/ (真ん中の「i」がシュワーに近い音)
  • “message” /’mesɪdʒ/ (最後の「a」がシュワーに近い音)

2. 機能語の弱形として

前回お話しした「弱形」でも、シュワーが頻繁に登場します。

例文:

  • a” /ə/ (冠詞「a」はほぼ常にシュワー)
  • and” /ənd/ (弱形では「a」がシュワーに)
  • of” /əv/ (弱形では「o」がシュワーに)
  • from” /frəm/ (弱形では「o」がシュワーに)
  • to” /tə/ (弱形では「o」がシュワーに)
  • for” /fə/ (弱形では「or」がシュワーに)
  • can” /kən/ (弱形では「a」がシュワーに)

3. 複数のシュワーを含む単語

中には複数のシュワーを含む単語もあります。これが日本人にとって特に聞き取りにくい原因になることも。

例文:

  • “photographer” /fə’tɒgrəfə/ (最初の「pho」と最後の「er」がシュワー)
  • “particular” /pə’tɪkjələ/ (最初の「par」と最後の「ar」がシュワー)
  • “consideration” /kən,sɪdə’reɪʃən/ (最初の「con」と最後の「tion」がシュワー)
  • “opportunity” /,ɒpə’tjuːnəti/ (「op」と「tu」と最後の「y」がシュワーに近い音)
  • “circumstantial” /,sɜːkəm’stænʃəl/ (複数の箇所がシュワー)

日本人が躓きやすいシュワーのパターン

日本人がシュワーを聞き取る際に特に躓きやすいパターンを見ていきましょう。

1. 「語尾の-er」のシュワー

多くの単語の語尾「-er」は、シュワーとして発音されます。日本人は「アー」と発音しがちですが、ネイティブはもっとあいまいに発音します。

例文:

  • “teacher” /’tiːtʃə/ (「ティーチャー」ではなく「ティーチャ」に近い)
  • “driver” /’draɪvə/ (「ドライバー」ではなく「ドライバ」に近い)
  • “writer” /’raɪtə/ (「ライター」ではなく「ライタ」に近い)
  • “faster” /’fɑːstə/ (「ファスター」ではなく「ファスタ」に近い)
  • “summer” /’sʌmə/ (「サマー」ではなく「サマ」に近い)

2. 複合語や長い単語の中間音節

複合語や長い単語の中間にあるシュワーは、ほとんど聞こえないくらい弱く発音されることがあります。

例文:

  • “photography” /fə’tɒgrəfi/ (「フォトグラフィー」ではなく、中間の「a」がかなり弱い)
  • “chocolate” /’tʃɒklət/ (「チョコレート」ではなく、「チョクレット」のように聞こえる)
  • “different” /’dɪfrənt/ (「ディファレント」ではなく「ディフレント」のように聞こえる)
  • “favorite” /’feɪvrət/ (「フェイバリット」ではなく「フェイブリット」のように聞こえる)
  • “interesting” /’ɪntrəstɪŋ/ (「インタレスティング」ではなく「イントレスティング」のように聞こえる)

3. 機能語の連続によるシュワーの連鎖

会話では機能語が連続することが多く、シュワーが連鎖して現れることがあります。これが「早口に聞こえる」原因の一つです。

例文:

  • “I’ll be at the office.” /aɪl bi ət ðə ɒfɪs/ (「アット ザ」が連続でシュワー)
  • “He’s going to the park.” /hiːz gəʊɪŋ tə ðə pɑːk/ (「トゥ ザ」が連続でシュワー)
  • “Tell me about the problem.” /tel mi əbaʊt ðə prɒbləm/ (「アバウト ザ」の中にシュワーが複数)
  • “Look at the picture on the wall.” /lʊk ət ðə pɪktʃər ɒn ðə wɔːl/ (複数の箇所でシュワーが連続)
  • “She’s in the kitchen with her mother.” /ʃiːz ɪn ðə kɪtʃən wɪð ə mʌðə/ (複数の箇所でシュワーが連続)

シュワーを聞き取り、発音するためのトレーニング

シュワーの聞き取りと発音を上達させるための実践的なトレーニング方法をご紹介します。

1. シュワーの基本発音練習

シュワーを発音するには:

  • 口をリラックスさせる
  • 舌を中央に置く
  • 短く、あいまいに「ア」と「エ」の中間のような音を出す

日本語の「あ」を発音する時のように口を大きく開けず、力を抜いて発音してみましょう。

2. 単語ごとのシュワー発音練習

以下の単語を、シュワーを意識して発音してみましょう:

  • “about” /ə’baʊt/
  • “teacher” /’tiːtʃə/
  • “the” /ðə/
  • “banana” /bə’nɑːnə/
  • “woman” /’wʊmən/

3. シュワーに注目したシャドーイング

ネイティブの発音を聞きながら、特にシュワーの音に注目して真似てみましょう。シュワーの部分は力を抜いて、軽く発音することがポイントです。

4. リダクションを意識したフレーズ練習

以下のフレーズを、シュワーを意識して練習してみましょう:

  • “Cup of coffee” /kʌp əv ‘kɒfi/
  • “What are you doing?” /wɒt ə jə ‘duːɪŋ/
  • “Tell me about it” /tel mi ə’baʊt ɪt/
  • “Look at the picture” /lʊk ət ðə ‘pɪktʃə/
  • “I’m going to the store” /aɪm ‘gəʊɪŋ tə ðə stɔː/

日常会話で頻出するシュワーを含むフレーズ

最後に、日常会話でよく使われる、シュワーを含むフレーズをいくつか紹介します。これらを聞き取れるようになると、リスニング力が大幅に向上します!

  1. What do you want to do?” /wɒt də jə wɒnt tə duː/ (複数のシュワー)
  2. Could you tell me the way to the station?” /kəd jə tel mi ðə weɪ tə ðə steɪʃn/ (複数のシュワー)
  3. I’m going to meet him at the café.” /aɪm gəʊɪŋ tə miːt ɪm ət ðə kæfeɪ/ (複数のシュワー)
  4. Let me know when you’re free.” /let mi nəʊ wen jə friː/ (複数のシュワー)
  5. Have you seen my keys anywhere?” /həv jə siːn maɪ kiːz eniweə/ (複数のシュワー)
  6. There’s a problem with the computer.” /ðeəz ə prɒbləm wɪð ðə kəmpjuːtə/ (複数のシュワー)
  7. I’d like a cup of tea, please.” /aɪd laɪk ə kʌp əv tiː pliːz/ (複数のシュワー)
  8. Can you help me with this?” /kən jə help mi wɪð ðɪs/ (複数のシュワー)
  9. Would you like something to eat?” /wəd jə laɪk sʌmθɪŋ tə iːt/ (複数のシュワー)
  10. I’ll be there in a minute.” /aɪl bi ðeər ɪn ə mɪnɪt/ (複数のシュワー)

まとめ

シュワーは英語で最も頻繁に使われる母音でありながら、日本語には存在しないため、日本人学習者にとって大きな壁となっています。しかし、シュワーの特徴を理解し、意識して聞き、練習することで、徐々に慣れていくことができます。

シュワーをマスターすることは、自然な英語の発音とリスニング力向上への大きな一歩です。力を抜いて、あいまいに発音する「シュワー」の感覚をつかんで、英語らしい発音を目指しましょう!

次回は「子音クラスター」について詳しく解説します。日本語にはほとんど存在しない子音の連続は、日本人が苦手とするもう一つの発音パターンです。お楽しみに!


その他の「日本人が苦手な英語発音パターン」シリーズの記事もぜひご覧ください:

コメント

タイトルとURLをコピーしました