『自分の生き方は自分で決める』
ベトナムハノイからの統一鉄道にゆられながら、2023年本屋大賞は『汝、星のごとく』凪良ゆう(講談社)を読んでみた
やっぱり本屋大賞の本はハズレがない!
普段はそれほど小説を読まない私ですが、本屋大賞の本だけは別。
もう一年たったのか、、、という感じだが、昨年の大賞の『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬(著)早川書房。。。もあっという間に読み切ってしまいました。
そして、今年。昨日手に取ったのですが、またもや一気に読んでしまいました。
『自分の生き方は自分で決める』
それがテーマだったと感じます。
そして、この本は、
『いい加減にしろ!』
という言葉を飲み込んでいる方々や、
『あほか!』
っていう言葉も日々飲み込んでいる大人のあなたなんかに、ぴったりだと思います。たぶん、そんなあなたは優しい一方で、それは弱さでもあるのかもしれません。
瀬戸内海のある島で繰り広げるられる物語。高校生17歳から始まって物語が続きます。大人になるとはどういうことなのかそんなことを考えさせられる物語です。
最近はAIの登場で人間の存在価値とはどうなるのだろう?と思うことが多くなってきましたが、
矛盾だらけの人間を再認識したことで、これからも人間とはAIにはとってかわられない複雑な生き物として生き続けるのだろうと、感じました。
それが正しいと思っても正しいと言う言葉を飲み込む人間。それが右と思っても右という言葉を飲み込む人間、そして左に行くそんな人間の読み切れない行動の不思議さを、そしてその結果訪れる様々なことの理不尽さや意外性といったものを再認識させてくれます。