英会話

バイリンガルが多い国は? その国の施策と日本人ができる方法を考えてみた。

バイリンガルが多い国は?

バイリンガルが多い国を挙げるとなると、いくつかの基準がありますが、多言語国家や教育制度、国民の言語学習意識によって変わってくることがあります。ただ、一般的に知られているバイリンガルが多い国としては、以下の3か国が挙げられます。

スイス: スイスは4つの公用語(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語)があり、多くの国民が少なくとも2言語を話すことができます。教育制度も多言語教育に力を入れており、若い世代から複数言語の習得が奨励されています。

ベルギー: ベルギーでは、フランス語、オランダ語(フラマン語)、ドイツ語の3つの公用語があります。特にフランス語圏とオランダ語圏の住民は、もう一方の言語に加えて英語も学ぶことが一般的で、多くの住民がトリリンガルです。

ルクセンブルク: ルクセンブルクでは、ルクセンブルク語、フランス語、ドイツ語の3つの公用語があり、国民の多くがこれらの言語を流暢に話します。教育制度でもこれらの言語教育に力を入れており、多言語社会を実現しています。

これらの国々は、言語の多様性を保ちながら、国民が複数言語を習得し、日常生活で使用することを奨励している点が特徴です。言語学習の意識が高く、教育制度がそれを支えているため、バイリンガル、あるいはトリリンガルが多い社会となっています。

バイリンガルが多い国は? その理由を探ってみた。

それぞれの国がバイリンガル、あるいはトリリンガルが多い理由は、その国の歴史的背景、地理的位置、そして教育政策に大きく関係しています。以下、各国ごとの理由を詳しく説明します。

スイス
歴史的背景と地理的位置: スイスは歴史的に多様な文化圏が接する地域に位置しています。このため、異なる言語コミュニティが形成され、それぞれの言語が公用語として認められています。ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語がそれにあたります。

教育政策: スイスの教育制度は多言語主義を強く推進しており、学校教育では自分の母語に加えて、他の国の公用語および英語の学習が奨励されています。このため、早い段階から複数の言語に触れる機会が多く、多言語を話すことが自然と社会に根付いています。日本も最近は小学生くらいから公立小学校でも英語学習がはじまっているので、英語だけをとらまえると環境は同じといえます。

ベルギー
歴史的背景: ベルギーは、フランス語圏のワロン地域とオランダ語圏のフランダース地域、そして小さなドイツ語圏に分かれています。この言語的な多様性は、異なる文化圏の交差点に位置するベルギーの歴史的な経緯に由来しています。

政治・社会構造: ベルギーの政治・社会構造は言語コミュニティに基づいており、各言語圏での自治が重視されています。このような構造は、各言語コミュニティ間の相互理解を促し、多言語習得の必要性を高めています。

教育政策: ベルギーでは、公式の教育カリキュラムにおいても、複数の言語学習が重要な位置を占めています。子どもたちは早い段階から第二言語を学び、中等教育においてはさらに英語などの第三言語を学ぶことが一般的です。

ルクセンブルク
歴史的背景と地理的位置: ルクセンブルクは、フランス、ドイツ、ベルギーに囲まれた小国で、その位置から複数の文化と言語の影響を受けてきました。これが多言語国家となる背景にあります。

社会・経済構造: ルクセンブルクは国際金融センターとしての役割も担っており、多国籍企業が集まる環境です。このため、英語を含む複数の言語能力が社会生活やビジネスで非常に重視されています。

教育政策: ルクセンブルクでは、小学校からルクセンブルク語、ドイツ語、フランス語の3言語の教育が行われます。高等教育では、これらの言語に加えて英語が用いられることも多く、国民は自然と多言語を習得する環境にあります。

これらの国々では、多言語が社会の基盤を形成しており、言語学習は教育の初期段階から重視されています。また、言語間の相互理解を促進する社会的・政治的な仕組みが整っていることも、多言語能力が高い理由の一つと言えます。

バイリンガルが多い国は? 日本人がバイリンガルためには?

日本人がバイリンガルになるためには、以下のような取り組みが効果的です。これらは、バイリンガルが多い国々の言語学習環境や教育方針からヒントを得た方法です。

早期からの言語学習を始める: 言語習得には幼少期から始めることが有効です。子供が小さいうちから英語などの第二言語に触れさせ、自然な形で言語能力を育てましょう。幼児期に言語に触れることで、発音がネイティブに近くなりやすいとされています。

ちなみに、大人になってしまうと自然と学ぶのは難しいといわれるので特に発音は舌の位置がどうのこうのとか、発音しない音がある、など、理屈で覚える必要がでてきます。

実践的な言語学習に取り組む: 言語はコミュニケーションのツールです。教科書や試験の勉強だけでなく、実際にその言語を使ってコミュニケーションを取る機会を増やしましょう。言語交換パートナーを見つける、言語学習アプリを利用する、または言語に関する催しに参加するなどが有効です。

子供の場合は、英語やほかの言語をはなす友達を作ることに限ると思います。私の子供はフィリピンから来た友達が英語も日本語も話せるのをみて感化されていました。

異文化を学び、理解を深める: 言語学習は単に単語や文法を覚えるだけでなく、その言語が使われている文化や歴史にも触れることが重要です。異文化を理解することで言語の背景も理解しやすくなり、学習のモチベーションも上がります。映画、音楽、文学作品を通じて異文化に触れてみましょう。

長期間滞在や留学を検討する: 言語能力を向上させるには、その言語が話されている国に長期間滞在し、日常生活の中で言語を使う経験を積むことが一番の近道です。可能であれば留学やワーキングホリデーを利用して、言語浸透環境で学ぶ機会を持ちましょう。

親として私のように海外赴任してしまうのもこれからの世界を生き抜かなくてはならない子供たちのためには良いと思います。

定期的なレビューと継続的な学習を心がける: 言語学習は継続が重要です。学んだことを定期的に復習し、新しい言語素材にも挑戦し続けることで、言語能力は着実に向上します。また、自分に合った学習方法を見つけるために、様々な学習法を試しながら、最適な学習スタイルを確立しましょう。

ちなみに、本気で覚えたいなら、大人になると【3時間】は必要です。よく10分英会話、などといわれますが、24時間のうち起きている16時間程度を英語だけで過ごそうとおもったら、3時間程度毎日勉強が必要なのはなんとなく分かると思います。

これは、グーグル副社長になった村上さんやYoutuber の方でTOEIC満点の方も【3時間】という数字はだされていたので、最低限必要な数字であると考えます。

バイリンガルになるためには、日常的に言語に触れる機会を増やし、積極的に言語使用の機会を作り出すことが大切です。また、失敗を恐れずにコミュニケーションを取ることで、自然と言語能力は向上していきます。

バイリンガルになるための実践方法

バイリンガルになるための5つの取り組みを、より具体的な方法で実践するためのアイデアをご紹介します。

  1. 早期からの言語学習を始める
    子供向け言語学習アプリを活用する: 「Duolingo」や「Rosetta Stone」などのアプリは子供でも楽しく学べるように設計されています。
    バイリンガル教育が行われている幼稚園や学校に通わせる: 英語やその他の言語を日常的に使う環境に子供を置くことで、自然に言語能力を向上させることができます。子供ならインターナショナルスクールというのもありですね。
  2. 実践的な言語学習に取り組む
    言語交換パートナーを見つける: 「Tandem」や「HelloTalk」などのアプリを使って、ネイティブスピーカーと言語交換を行いましょう。
    英語カフェや言語交換イベントに参加する: 英語カフェやMeetup.comで見つかる言語交換イベントに参加して、実際に言語を使ってコミュニケーションを取る機会を増やしましょう。実際の会話が一番効果的です。
  3. 異文化を学び、理解を深める
    外国の映画やドラマを字幕なしで観る: NetflixやAmazon Prime Videoなどで外国の映画やドラマを観て、リスニング能力を鍛えるとともに、その国の文化や生活に触れましょう。大人の場合、

    一回目はまず日本語字幕でみる。
    二回目は英語もしくは対象言語の字幕とともにみる。
    三回目以降は何回もみて登場人物になった気分で口ずさむ
    というのがお勧めです。
  4. 外国の料理を作ってみる:
    言語学習だけでなく、その国の料理を作ることで文化にも触れることができます。レシピは英語やその他の言語で読んでみましょう。自分の興味のあるものの本や動画でもよいと思います。
  5. 長期間滞在や留学を検討する
    私自身が海外赴任をして改めてその効果を感じてます。しゃべらなくてはいけないというのはこれ以上ないモチベーションです。
  6. ワーキングホリデーを利用する:
    英語圏やその他の言語圏の国でワーキングホリデービザを取得し、働きながら言語学習をすることができます。
  7. 短期間の語学留学をする:
    数週間から数ヶ月の短期留学プログラムに参加して、集中的に言語学習をすることも一つの方法です。ただ、この場合日本人がいない環境をおすすめします。いない場所で、孤独でやることがあなたの語学能力を伸ばします。わたしは海外勤務とはいえ、日本語を話す方と多く時間をすごすと英語が鈍る経験をしています。
  8. 毎日の学習ルーチンを作る
    毎日少しでもいいので、言語学習に取り組む時間を設ける。例えば、朝の通勤中にポッドキャストを聴く、就寝前に日記をその言語で書くなど、日常生活に組み込んでみましょう。上記にも書きましたが大人では【3時間必要です】

これらの具体的な方法を取り入れることで、バイリンガルになるための学習プロセスをより効果的かつ楽しいものにすることができます。重要なのは、興味を持ち続けることと、継続して学習に取り組むことです。

バイリンガルが多い国は? 日本人がバイリンガルになるために【まとめ】

これらの方法を実践することで、バイリンガルを目指す日本人は言語学習をより効果的かつ楽しいものにすることができます。重要なのは、学習への興味を持ち続け、継続的に努力をすることです。日常的に言語に触れ、積極的に使用する機会を増やすことが、言語習得への鍵となります。

私は、前出のグーグル副社長の村上さんの本や、Youtube でも出てきていたKumiko さんというかたの発言をみていて、多読の必要性も感じいています。実際、Kumiko さんが下記の動画で、推奨していた集英社のマンガを英語でよめるこのアプリは秀逸だと思います。

ベトナム人スタッフが、日本語を覚える際に、ドラえもんやお笑いの動画でおぼえたといっていたことを思い出しました。マンガはもしかしたら、バイリンガルになるためにはとてもいい教材であるとおもいます。

わたしは英語のペーパーバックスを何度も読んでは挫折していましたがマンガは全く挫折しません。この集英社のマンガは100%英語ではなく、50%英語にする、などワンタッチで簡単に操作できるのでホント重宝しています。

集英社のマンガで覚える Langaku アプリ 
>> https://langaku.app/

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