■海外勤務丸3年。ここにきてやろうと思った母音の発音の使い分け
海外4年目に突入して思ったのは、まだまだ日常会話レベルのネイティブの話は聞けないと言うことです。大体のあらすじはわかるのですが、細かいところに行くとわかりません。
でも、会話ってその細かいところが重要じゃないですか!
で、その原因を考えてみると、やはり細かい発音の違いを聞き取れていないと言うことに行き当たりました。そしてその発音の違いを聞き取れないと言う事は、自分が逆に発音の違いを区別して発音できてないと言う事があったのです
4年も海外にいるといろいろな英語関係のYouTubeを見たり、日々観光地に行っては外国人と話したりしていろいろな体験をしてきます。
その中でやはり気づいたのが4年もいれば、第二外国語としてしゃべってる人の英語が聞き取れるということです。しかし、ネイティブの方の英語になると聞き取りづらいということです。
そして、わかったのがネイティブの英語は発音をくっつけたり、短くしたりして違うように発音してるということです。そしてその違いをわかるにはやはりネイティブと同じようにくっつけたり、短くしたりしてしゃべれることが必要だと言うことです。
そういうわけで私は発音記号も含めて喋り方にこだわり始めました。そこで最初にやったのが英語の母音についての発音の違いを極めると言うことです。この十二個を極めればかなり英語が聞けるようになると確信したため毎日勉強しています
■というわけで、日本人の方にとっ12個の単母音について舌の位置や口の形の説明
英語って映画とかYouTubeをみていても、なんだかかっこよく聞こえますよね。そうなんです。そもそも英語って日本語のトーンよりも少し喉の奥から発声するようなイメージでなおかつ音を響かすようなイメージで話す方が信頼される話し方になるのです。
ちょっと高めの軽いトーンの音で発声していると意見も軽んじられてしまうのです。そして、こうした声のトーンも含めてこれから説明する母音のちょっとした違いを区別して話すようになるとかなり音が通じやすくなります。そしてそれと同時に、その違いを聞き取り出来て、いまよりぐっと、文章の意味がクリアに分かってきます。
/ɪ/ (例:it)
- 舌の位置:/i:/よりも舌をやや後ろに引き、少し下げます。
- 口の形:/i:/ほど唇を横に引かず、やや緩めます。
- 日本語の「イ」と「エ」の中間のような音です。
もう少し簡単にいうと、日本語で「え」の口をしたまま、「い」の発音をするイメージです。
以下に、/ɪ/ の音を含む10個の単語を、その発音記号と共に示します:
- bit /bɪt/
- sit /sɪt/
- fish /fɪʃ/
- myth /mɪθ/
- build /bɪld/
- women /ˈwɪmɪn/
- pretty /ˈprɪti/
- busy /ˈbɪzi/
- gym /dʒɪm/
- system /ˈsɪstəm/
これらの単語はすべて、国際音声記号(IPA)で /ɪ/ と表される音を含んでいます。この音は英語では「短いi」として知られており、「長いi」の音 /iː/(例:see /siː/ や beat /biːt/)とは区別されます。
/i:/ (例:eat)
- 舌の位置:舌全体を前に出し、舌の前部を上あごに近づけます。
- 口の形:唇を横に少し引いて、歯を見せるような形にします。
- 日本語の「イー」に近いですが、より緊張感のある音です。
/e/ (例:bed)
- 舌の位置:/ɪ/よりもさらに舌を下げ、前に出します。
- 口の形:唇を少し開きます。
- 日本語の「エ」に近いですが、もう少し口を開けて発音します。
口の左右のすきまにボールペンをそれぞれ1本ずつはさむようなイメージで左右に口をひろげるイメージ。「え」の発音時よりもさらに、口の形を横に広げるイメージです。
/e/ の音を含む単語を10個、発音記号と共に挙げます:
- bed /bed/
- head /hed/
- said /sed/
- lead (動詞) /led/
- friend /frend/
- many /ˈmeni/
- bury /ˈberi/
- leopard /ˈlepərd/
- guest /ɡest/
- threat /θret/
これらの単語は全て、国際音声記号(IPA)で /e/ と表される音を含んでいます。英語では、この音は「短いe」や「閉じたe」と呼ばれることがあります。スペリングは様々ですが、発音は同じ /e/ の音になります。
/æ/ (例:cat)
- 舌の位置:舌を前に出し、下あごを大きく下げます。
- 口の形:唇を横に引き、大きく開けます。そして少しだけ縦に戻した感じ
- 日本語にない音で、「ア」と「エ」を同時に言うようなイメージです。
例をあげると、ant, map, apple,cap, alligator,hand,angry といったところです。文字は基本的に「a」です。
発音記号は次の通り
- ant: /ænt/
- map: /mæp/
- apple: /ˈæpəl/
- cap: /kæp/
- alligator: /ˈælɪˌɡeɪtər/
- hand: /hænd/
- angry: /ˈæŋɡri/
/ʌ/ (例:cup)
- 舌の位置:舌を中央にし、やや後ろに引きます。
- 口の形:唇を少し開き、リラックスさせます。
- 日本語の「ア」に近いですが、もっと喉の奥から出す感じです。
もっとわかりやすくいうと、何かを思い出したときに「あっ」というとおもいますが、あの「あっ」をあまり口を開かずに発生する感じです。
例をあげると、uncle,lunch,up,butter,umbrella,study,Sunday,cup,jump,brush,run といttがところ。文字は基本的に「u」です。
発音記号は次の通り
- uncle: /ˈʌŋkəl/
- lunch: /lʌntʃ/
- up: /ʌp/
- butter: /ˈbʌtər/
- umbrella: /ʌmˈbrɛlə/
- study: /ˈstʌdi/
- Sunday: /ˈsʌndeɪ/
- cup: /kʌp/
- jump: /dʒʌmp/
- brush: /brʌʃ/
- run: /rʌn/
/ɑ:/ (例:father)
- 舌の位置:舌を後ろに引き、平らにします。
- 口の形:唇を大きく開きます。
- 日本語の「アー」に近いですが、もっと喉の奥から出します。
/ɒ/ (例:hot) (アメリカ英語 /ɑ/ )
この発音記号はイギリス英語の /ɒ/ 音に関するものです。アメリカ英語では、この音は通常 /ɑ/ に置き換えられます。アメリカ英語の発音に修正すると以下のようになります:
=======
/ɑ/ (例:hot)
- 舌の位置:舌を後ろに引き、平らにします。
- 口の形:口を縦に少し開きます。あくびをするときに口のイメージです。唇は自然な状態で、丸めたり突き出したりしません。
- 日本語の「ア」に近いですが、もっと喉の奥から出し、口をより開けて発音します。
注意点:
- アメリカ英語の /ɑ/ はイギリス英語の /ɒ/ よりも口を大きく開けて発音します。
- 唇の丸めがないのが特徴で、これがイギリス英語の /ɒ/ との大きな違いです。
- この音は「father」の「a」と同じ音です。
=======
要するに、hotは、日本人だと「ホット」に近い形で発音してしまいますが、それはどちらかというとイギリスよりの発音です。この発音は、口をたてに指が2本から3本くらい入るくらい口をあけて「ハット」に近い発音で喉の奥から発音するのがコツです。
このイギリス英語の発音とアメリカ英語の発音って日本国内にいる限りたいしてきになりませんが、実はネイティブの方にとっては重要で、どちらも聞き分けることは可能なのですが、イギリス英語とアメリカ英語の発音が混同していると、ネイティブの方はどちらで聞いたらいいのかわからず混同します。
ですから、このアメリカ英語的な /ɑ/ という発音をマスターしたら、徹底的にその音でとおしましょう。
ちなみに、この /ɑ/ をつかった事例としては、
IPA の /ɒ/ 音は主にイギリス英語で使用される音で、アメリカ英語では通常 /ɑ/ で置き換えられます。以下は、イギリス英語における /ɒ/ 音を含む単語の例です:
- hot: /hɒt/
- dog: /dɒɡ/
- box: /bɒks/
- stop: /stɒp/
- clock: /klɒk/
- pot: /pɒt/
- top: /tɒp/
- job: /dʒɒb/
これらの単語のアメリカ英語での発音では、 /ɑ/ で発音されますが、イギリス英語だと、/ɒ/ (「オ」に近い発音)に置き換わります。例えば、"hot" はアメリカ英語では /hɑt/ と発音されますが、イギリス英語では、 /hɒt/ と発音されます。
文字が「O」であることも特徴の一つとして覚えておきましょう。
/ɔ:/ (例:all)
- 舌の位置:舌の後ろを持ち上げます。
- 口の形:唇を丸めて前に突き出します。
- 日本語の「オー」に近いですが、もっと唇を突き出して発音します。
アメリカ英語のIPAでは、通常長音記号 (:) を使用しないため、/ɔ:/ ではなく /ɔ/ と表記します。この音を含むアメリカ英語の単語例をいくつか挙げます:
- all: /ɔl/
- call: /kɔl/
- law: /lɔ/
- saw: /sɔ/
- thought: /θɔt/
- caught: /kɔt/
- bought: /bɔt/
- daughter: /ˈdɔtər/
- awful: /ˈɔfəl/
- dawn: /dɔn/
- fall: /fɔl/
- walk: /wɔk/
- talk: /tɔk/
- sauce: /sɔs/
- pause: /pɔz/
/ʊ/ (例:put)
- 舌の位置:舌の後ろを持ち上げ、前に寄せます。
- 口の形:唇を少し丸めます。
- 日本語の「ウ」に近いですが、もっとリラックスして発音します。
/u:/ (例:boot)
舌の位置:舌の後ろを高く持ち上げます。
口の形:唇を強く丸めて前に突き出します。
日本語の「ウー」に近いですが、もっと唇を突き出して発音します。
/ə/ (例:about)
舌の位置:舌を中央に置き、リラックスさせます。
口の形:唇をわずかに開き、力を抜きます。
日本語にない音で、何も力を入れずに「あ」と言うような音です。
/ɜ:/ (例:bird)
舌の位置:舌を中央に置き、少し持ち上げます。
口の形:唇を少し開き、丸みを帯びさせます。
日本語にない音で、「アー」と言いながら唇を丸めるようなイメージです。
これらの音を練習する際は、鏡を見ながら口の形を確認したり、ネイティブスピーカーの発音を聞いて真似してみたりするのが効果的です。また、個々の音だけでなく、単語や文章の中で練習することで、自然な発音に近づけていくことができます。
では、あらためて12個の母音の実践練習
12個の英語母音それぞれについて、代表的な英単語を5つずつ勉強します。まずは音声を聞いてください。
/i:/ (長母音)
- eat (食べる)
- meet (会う)
- feel (感じる)
- sheep (羊)
- beat (打つ)
/ɪ/ (短母音)
- sit (座る)
- big (大きい)
- fish (魚)
- win (勝つ)
- pick (選ぶ)
/e/
- bed (ベッド)
- red (赤い)
- head (頭)
- help (助ける)
- sell (売る)
/æ/
- cat (猫)
- hat (帽子)
- map (地図)
- back (戻る)
- hand (手)
/ʌ/
- cup (カップ)
- but (しかし)
- sun (太陽)
- fun (楽しい)
- run (走る)
/ɑ:/ (長母音)
- car (車)
- far (遠い)
- heart (心臓)
- start (始める)
- park (公園)
/ɒ/ (イギリス英語) /ɑ:/(アメリカ英語)
- hot (熱い)
- dog (犬)
- top (上)
- stop (止まる)
- rock (岩)
/ɔ:/ (長母音)
- all (全て)
- call (呼ぶ)
- talk (話す)
- walk (歩く)
- ball (ボール)
/ʊ/
- put (置く)
- book (本)
- look (見る)
- good (良い)
- foot (足)
/u:/ (長母音)
- boot (ブーツ)
- food (食べ物)
- moon (月)
- cool (涼しい)
- school (学校)
/ə/ (シュワー)
- about (〜について)
- again (再び)
- sofa (ソファ)
- pencil (鉛筆)
- balloon (風船)
/ɜ:/ (長母音)
- bird (鳥)
- work (仕事)
- earth (地球)
- learn (学ぶ)
- nurse (看護師)